ジュニアコンクール

先日、日本クラシック音楽コンクール東京本選に行きました。この日、私は小学生部門の審査をお受けしておりました。小学生部門はさらに低学年、中学年、高学年の3部門に分かれます。小学1年生と6年生では身心技術共にかなりの違いはあり、上級生はそれなりに上手に弾くのですが、1年生も負けてないです、上手でしたね。将来とても楽しみですね。

私は10年程コンクールの審査員をしていますが、ここ数年、特に小中学生のレベルは非常に高くなり、全国大会で上位入賞するのは至難の業です。しかし、ジュニア時代のコンクールはまだまだ通過地点です。コンクールの結果に一喜一憂せず、ヴァイオリン練習だけではなく、たくさん遊んで、美味しいものを食べたり、物事に驚いたり、笑ったりといろいろな経験をして、五感を十分に育てることで、心の引き出しをいっぱいにし、豊かな感情表現ができるものだと思います。そして素敵な音楽を演奏して欲しいなと思います。

将来、立派なヴァイオリニストになることを願いながら、いつも一人一人審査講評を書いています。